扱(漢字)

普及版 字通 「扱(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

(旧字)
7画

[字音] キュウ(キフ)・ソウ(サフ)・シュウ(シフ
[字訓] とる・ひく・はさむ・あつかう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(及)(きゅう)。また插(挿)・拾と通用し、その声がある。〔説文〕十二上に「收むるなり」とあり、手もとに引きよせる意。〔礼記、曲礼上〕に「箕を以て自ら(むか)ひて之れを(と)る」と、塵を取るときの作法をいう。衣の前裾をあげて帯にはさむことを「扱衽(そうじん)」という。「あつかふ」は国語の訓。古くは悶熱・痛・汗流などを「あつかふ」とよんだ例があり、熱さに手を焼くこと。平安期の〔源氏物語〕など以後には、面倒をみる意に用いる。

[訓義]
1. とる、ひく、おさめる、あげる。
2. はさむ、さす、つまむ。
3. あつかう、しごく。

[古辞書の訓]
名義抄 サシハサム・アクタ・ヲサム 〔字鏡集 タヲサム・ヲカス・サシハサム・アク

[熟語]
扱排・扱衽扱免扱綸
[下接語]
一扱・再扱・尸扱・始扱

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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