扶桑町(読み)ふそうちよう

日本歴史地名大系 「扶桑町」の解説

扶桑町
ふそうちよう

面積:一〇・九三平方キロ

北は木曾川を隔てて岐阜県に相対し、東は犬山市、南は大口おおぐち町、西は江南市に接している。木曾川扇状地の扇頂部のため乏水性の地域で、標高二五―四〇メートルの畑作地帯。東西・南北ともに約四キロでほぼ方形をなす。太平洋戦争前までは養蚕の中心地域であったが、蔬菜や畜産農業へと変化してきた。濃尾のうび木津こつつ般若はんにや丹羽巾下はばしたの各用水から引水路を増設し、畑地灌漑や扇状地の水田化が進められている。一方、町域の中央を名鉄犬山線が通り、農業の近代化のみならず、住宅地化・都市化の傾向もみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「扶桑町」の意味・わかりやすい解説

扶桑〔町〕
ふそう

愛知県北西部,木曾川南岸にある町。 1952年町制。犬山扇状地扇頂部に近い乏水性の地域にあり,かつては養蚕の中心地で,町名は桑にちなむ。 1940年代から野菜栽培中心の農業が行われ,守口ダイコンで知られていた。 60年代の初期から宅地造成が行われ,人口が急増し,農業の兼業化も進んだ。家具,繊維,織物工場などが立地。名古屋鉄道犬山線が通る。面積 11.19km2。人口 3万4133(2020)。

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