精選版 日本国語大辞典 「抄・鈔」の意味・読み・例文・類語
しょう セウ【抄・鈔】
〘名〙
① 多くのなかから少しばかり書き写すこと。または、そのもの。抜き書き。
② むずかしい語句を抜き出して注釈すること。また、その注釈書。抄物。
※車屋本謡曲・東岸居士(1423頃)「しゃうに又まうさく」
※中華若木詩抄(1520頃)下「詩の抄なんどに影略互見すると云へる、此心ぞ」
※随筆・折たく柴の記(1716頃)下「金と鈔と銭とをもて、雑(まじへ)用ゆべき由を定められ」
しょう‐・する セウ‥【抄・鈔】
〘他サ変〙 せう・す 〘他サ変〙
① 書き写す。書写する。
② 抜き書きする。また、抜き書きして編集する。
③ ある部分を書き抜いて注釈する。
※史記抄(1477)一七「いつもまぎるる事ぢゃほどに、注にあれども、抄するぞ」
④ 紙などを漉(す)く。
しょう‐・す セウ‥【抄・鈔】
〘他サ変〙 ⇒しょうする(抄)
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