折・片木・剥(読み)へぎ

精選版 日本国語大辞典 「折・片木・剥」の意味・読み・例文・類語

へぎ【折・片木・剥】

〘名〙 (動詞「へぐ(剥)」の連用形名詞化)
① へぐこと。薄くけずり取ること。
名語記(1275)三「よるなど、にはかに、木の大切なる時、へきしてこよといへる。へきの心如何、答、へきはへき木也」
② 「へぎおしき(折折敷)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浮世草子・好色万金丹(1694)二「陰坊は骨仏五六十ばかり(ヘギ)に載せて」
③ 「へぎいた(折板)」の略。
※咄本・百物語(1659)下「此の哥をへぎに書つけ」
④ 「へぎかわ(折皮)」の略。
滑稽本・大千世界楽屋探(1817)下「片木(ヘギ)は五百人前のところへ五十枚買て置て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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