普及版 字通 「抜(漢字)」の読み・字形・画数・意味
抜
常用漢字 7画
(旧字)拔
人名用漢字 8画
[字訓] ぬく・とる・ひく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(はつ)。に髪の意がある。〔説文〕十二上に「(ぬ)くなり」、〔広雅、釈詁一〕に「出だすなり」とあり、抜・抜除の意がある。草を抜くことを拝といい、〔詩、召南、甘棠〕「翦(き)る勿(なか)れ拜(ぬ)く勿れ」とあり、拜(拝)はいて華(はな)を抜く形、その姿勢を拝という。拔と声義の関係がある。
[訓義]
1. ぬく、ぬきだす、ひきぬく。
2. ひく、ひきあげる、うつす。
3. とる、せめとる、せめおとす。
4. はやい、すみやか。
5. (ばつ)と通じ、やどる。
6. 抜剌、ゆがむ、もとる。
[語系]
拔buat、拜peat、buatは声が近い。拔は髮(髪)piuatのように細いものを抜きとる意。拜は草花をいて摘む形。また草屋に旅宿りすることをという。
[熟語]
抜意▶・抜河▶・抜幹▶・抜簡▶・抜起▶・抜去▶・抜挙▶・抜距▶・抜群▶・抜剣▶・抜▶・抜貢▶・抜興▶・抜山▶・抜識▶・抜舎▶・抜出▶・抜除▶・抜渉▶・抜進▶・抜親▶・抜▶・抜俗▶・抜地▶・抜▶・抜白▶・抜本▶・抜用▶・抜剌▶・抜倫▶・抜頭▶
[下接語]
引抜・英抜・海抜・簡抜・鑒抜・奇抜・警抜・抜・孤抜・攻抜・識抜・舎抜・秀抜・抜・峻抜・峭抜・聳抜・振抜・進抜・清抜・選抜・薦抜・聡抜・卓抜・抽抜・超抜・挺抜・堤抜・倒抜・不抜・奮抜・亮抜・朗抜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報