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抜ける・脱ける ぬける

大辞林 第三版の解説

ぬける【抜ける・脱ける】

( 動下一 ) [文] カ下二 ぬ・く
中にある物が外に出る。
中にはまり込んでいる物、生えている物が取れる。脱落する。 「毛が-・ける」 「打った釘が-・けてしまう」 「人形の首が-・ける」
中に充満していた物が自然に外へ出る。 「タイヤの空気が-・ける」
中に含まれていた物が外へ出る。 「油気が-・ける」 「気の-・けたビール」 「ペンキの匂いがまだ-・けない」
人の気力・疲れ・習慣などがなくなる。消える。 「全身の力が-・けてしまう」 「腰が-・ける」 「疲れが-・ける」 「朝寝のくせがまだ-・けない」 「言葉のなまりが-・ける」
構成要素の一部がなくなる。脱漏する。脱落する。 「名簿に私の名が-・けている」 「途中で一六ページ分-・けている」 「説明が-・けている」
〔「脱ける」とも書く〕 現在の状態から離れる。
所属していた組織を離れる。離脱する。 「グループから-・ける」
自分の持ち場を一時的に離れる。 「忙しくて職場を-・けられない」
逃げ去る。のがれ出る。 「ここにあつてはあしかりなんと思ひ給ひて、足にまかせて-・け給ふ程に/平治 中・古活字本
うまく言い訳をする。言いのがれる。 「左様そう-・けてはいけぬ、真実の処を話して聞かせよ/にごりえ 一葉
向こう側へ出る。
穴ができる。 「バケツの底が-・ける」
通り抜ける。 「人ごみを-・ける」 「この路地は-・けられません」
(魂・知恵などが抜ける、の意で)注意力が散漫である。知恵が不足している。普通、「抜けた」「抜けている」の形で用いる。 「君もずいぶん-・けているなあ」 「ちょっと-・けた男」
「ぬけるような」「ぬけるように」の形で、すき通っているさまをいう。 「 - ・けるような青空」 「 - ・けるように白い肌」
他人よりもすぐれる。ひいでる。 「この分野では彼の業績が-・けている」 「少し人に-・けたりける御心と覚えける/源氏 藤裏葉」 〔「抜く」に対する自動詞〕
[慣用] 灰汁あくが- ・ 気が- ・ が- ・ 目から鼻へ-

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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