抜切(読み)ぬけきる

精選版 日本国語大辞典 「抜切」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐き・る【抜切】

〘自ラ五(四)〙
① 生えているものなどがすっかり抜ける。
腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風一一「根の抜け切った大丸髷、崩れ放題こわれ放題」
② すっかりなくなる。また、ある習慣性質状態や熱、味、香りなどが完全に消滅する。
※門(1910)〈夏目漱石〉二二「彼は一窓庵で考へつづけに考へた習慣がまだ全く抜(ヌ)け切(キ)らなかった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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