抜手(読み)ぬきて

精選版 日本国語大辞典 「抜手」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐て【抜手】

〘名〙 (「ぬきで」とも)
① 日本古来の代表的な遊泳法で、各種の抜手法の総称。水をかいた手を前方に返すとき、水の上に抜き上げるところに特色がある。片抜手、大抜手など。
徳川実紀‐有徳院附録(1751)一二「徒士の游ぎを台覧あるべしとの命あり。〈略〉いくほどなく堪能のともがら多く出て、三十返足付ず、抜手、舞鶴、鷹行などいへる業をなすものも多くなりしとぞ」
北山抄(1012‐21頃)二「康保二年、抜手左相撲大鹿正頼勝」
③ 抜いた刀をさまざまに扱う術。
日葡辞書(1603‐04)「Nuqiteno(ヌキテノ) ジャウズ」

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デジタル大辞泉 「抜手」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐て【抜(き)手】

《「ぬきで」とも》日本泳法の一。水をかいた手を水面上に抜き出す泳ぎ方。片抜き手もろ抜き手などがある。

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