抱帯(読み)かかえおび

精選版 日本国語大辞典の解説

かかえ‐おび かかへ‥【抱帯】

〘名〙 (女性が歩行の際に着物の身ごろをしごき帯でかかえたところから) 江戸時代、腰帯をいう。上方延宝一六七三‐八一)頃より流行したもの。引きしごき帯。しごき。かかえ。
※俳諧・天満千句(1676)七「ますほの薄風ななりふり〈宗恭〉 露しぐれはれ行雲のかかへ帯〈西鬼〉」
[補注]「近世女風俗考」によると、延宝頃は後ろに結んでいたのが、貞享三、四年(一六八六‐八七)より前結びに移り、さらに享保一九年(一七三四)頃には横結びに定着したという。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の抱帯の言及

【扱】より

…しごいて締めるところから名付けられた。江戸時代,対丈(ついたけ)であった女物の小袖の丈が長くなるにつれ,腰の部分をたくしあげて歩きやすいように固定するために用いられ,抱帯(かかえおび)ともいった。明治以降,お端折(はしより)をする着方に変わると,腰紐を使うようになり,礼装用の装飾としてのみ残った。…

※「抱帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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