押張(読み)おっぱる

精選版 日本国語大辞典 「押張」の意味・読み・例文・類語

おっ‐ぱ・る【押張】

〘自ラ四〙 (「おっ」は接頭語)
① 力を入れて突っ張る。
合巻女達磨之由来文法語(1815)「腕を押張(オッパ)って、つかみ合ふたる其中へ」
② 広げて貼り付ける。
※滑稽本・古今百馬鹿(1814)下「猫の皮を洒したやつを箱へ押張(オッパッ)て」
意欲を持つ。意地を通す。
談義本・地獄楽日記(1755)四「これも其様にたぎらねども、おっぱっての指南

おし‐は・る【押張】

〘他ラ四〙
① (「おし」は接頭語) 「張る」を強めていう。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「昼のやうなる御殿油(おんとのあぶら)ををしはりて、端近く居給ふ」
② 意地をはる。おしとおす。
落窪(10C後)四「おしはりてのたまはんことを、云ひかへすべき上達部(かんだちめ)もおはせず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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