精選版 日本国語大辞典 「持・凭」の意味・読み・例文・類語
もた‐・せる【持・凭】
〘他サ下一〙 もた・す 〘他サ下二〙
① たてかける。寄せかける。もたせかける。もたす。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇「杖を竪に立てて、杖のさきに頤をもたせてしばらくありしが」
③ 保たせる。
※虎明本狂言・八句連歌(室町末‐近世初)「『さあらばわきをいたさう』『よふごさらふ』『さくらになせや、雨のうき雲』〈略〉『なせやが心にかかりまらする』『是でもたせた句じゃ』」
④ 費用などを出させる。負担させる。
⑤ 持って行かせる。
※日葡辞書(1603‐04)「Qigayeuo(キガエヲ) motasuru(モタスル)」
もた‐・す【持・凭】
[1] 〘他サ下二〙 ⇒もたせる(持)
[2] 〘他サ五(四)〙
① たてかける。寄せかける。もたせる。
② 思わせぶりな言動で相手の気を引く。相手に気をもませる。もたせる。
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