捏造(読み)ねつぞう

精選版 日本国語大辞典 「捏造」の意味・読み・例文・類語

ねつ‐ぞう ‥ザウ【捏造】

〘名〙 (「ねつ」は「捏」の慣用音)
① こねてつくること。
江戸繁昌記(1832‐36)四「百千鬼神、〈略〉一夜の間、箇の霊島を捏造す」
事実でないことを事実のようにこしらえていうこと。ないことをあるようにいつわってつくりあげること。〔英和外交商業字彙(1900)〕
社会百面相(1902)〈内田魯庵増税「此醜聞は反対党(ネツザウ)した無根風説ですから」

でつ‐ぞう ‥ザウ【捏造】

〘名〙 (「でつ」は「捏」の漢音) ありもしないことを、事実であるかのようにつくりあげること。根も葉もない事をこしらえていうこと。でっちあげ。ねつぞう。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇「金を返へす期限を延さん為めに、虚誕のことを捏造(デツざう)(〈注〉コシラヘ)して」

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デジタル大辞泉 「捏造」の意味・読み・例文・類語

ねつ‐ぞう〔‐ザウ〕【×捏造】

[名](スル)《「でつぞう(捏造)」の慣用読み》事実でないことを事実のようにこしらえること。でっちあげること。「記事捏造する」
[類語]でっち上げでっち上げる歪曲ねじ曲げるひん曲げる

でつ‐ぞう〔‐ザウ〕【×捏造】

[名](スル)ねつぞう(捏造)」に同じ。

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