普及版 字通 「掖(漢字)」の読み・字形・画数・意味
掖
11画
[字訓] たすける・わきばさむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は夜(や)。夜に液(えき)の声がある。亦・腋は名詞、掖は多く動詞に用いる。亦(わき)に手をそえる意。〔説文〕十二上に「手を以て人の臂を持ち、地に投ずるなり」とあるのは、〔左伝、僖二十五年〕「掖して以て外に赴(たふ)し、之れをす」の文によるが、誘掖を本義とする字である。
[訓義]
1. たすける、わきばさむ。
2. わき、かたわら。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕掖 ワキヒ(シ)タ・アフク・ホシママ 〔字鏡集〕掖 タスケモツ・アフク・ホシイママ・ハ(ワ)キ
[語系]
掖・亦・腋jyakは同声。亦は象形、腋はその形声字、掖はその動詞。・隘・厄ekも同系の語。
[熟語]
掖▶・掖垣▶・掖殺▶・掖省▶・掖廷▶・掖庭▶・掖殿▶・掖▶・掖門▶・掖誘▶
[下接語]
宮掖・禁掖・椒掖・振掖・仙掖・丹掖・提掖・鳳掖・縫掖・誘掖
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報