掛子・掛籠(読み)かけご

精選版 日本国語大辞典 「掛子・掛籠」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ご【掛子・掛籠】

〘名〙
① 櫃(ひつ)や箱の内部二段とし、内部の箱を外の縁(ふち)にかけてつり下げる箱。
源氏(1001‐14頃)総角御衣櫃(みぞびつ)あまたかけごに入れて」
② (①が外箱の底の部分を見えないようにしてあるところから) 本心を打ち明けないこと。隔て心や偽りの心。
説経節・説経苅萱(1631)中「なふいかにははうへさま、けいしけいほのそのなかで、なかにかけこをなさるるぞ」
歌舞伎伊勢音頭恋寝刃(1796)三幕「其様にお前の心にかけごが有りや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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