掛屋・懸屋(読み)かけや

精選版 日本国語大辞典 「掛屋・懸屋」の意味・読み・例文・類語

かけ‐や【掛屋・懸屋】

〘名〙 江戸時代幕府大名蔵屋敷に出入りして、蔵物処分、売却代銀の出納送金を扱い、金銭融通両替などに当たった御用商人諸藩金融機関として、多く、扶持米を受け、用人、留守居役格の待遇を受けていた。蔵元(くらもと)。銀掛け屋。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一四「あらがねの槌の音より物がたう 懸屋のせんさく一分の露」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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