推量・推諒(読み)すいりょう

精選版 日本国語大辞典 「推量・推諒」の意味・読み・例文・類語

すい‐りょう ‥リャウ【推量・推諒】

〘名〙
① 何かを手がかりにして、事情や心中などをこうだろうと想像すること。推察推測
田氏家集(892頃)中・独坐懐古「暗記徐来長置榻、推量鐘対欲琴」
※虎明本狂言・お茶の水(室町末‐近世初)「何しにきたとは大かたすいりゃうさしめ」
※病院の窓(1908)〈石川啄木〉「母が親(みずか)ら書く平仮名の、然も、二度三度繰返して推諒しなければ解らぬ手紙!」
② 国文法で、助動詞「む」「べし」「じ・まじ」(文語)、「う・よう」「まい」(口語)などを添えて、判断がおしはかりによっていることを述べる表現形式。否定的判断に関するものを打消の推量という。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android