精選版 日本国語大辞典 「掴・捕・捉」の意味・読み・例文・類語
つかま・える つかまへる【掴・捕・捉】
〘他ア下一(ハ下一)〙 つかま・ふ 〘他ハ下二〙
① しっかりとおさえる。にぎってはなさない。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「頸を掣(ツカマへ)胸を掣(つかまへ)」
② 逃げないようにとりおさえる。また、その場にとどめる。ひきとめる。〔詞葉新雅(1792)〕
※交隣須知(18C中か)二「カニ ツカマエテ ミツニ ハナソフ」
③ 物事の意味や、他人の意図などを確かに理解する。
④ (「…をつかまえて」の形で) …を話や行為の対象にする。「…に向かって」「…に対して」の意となる。
つかま・る【掴・捕・捉】
〘自ラ五(四)〙
① 手で物にしっかりととりすがる。しがみつく。すがる。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「お勢が開懸けた障子に掴まッて」
② とらえられる。手でおさえられる。また、その場にとどめさせられる。ひきとめられる。
つかま・ゆ【掴・捕・捉】
※天理本狂言・賽の目(室町末‐近世初)「むこ、にぐるところを、おいまわしてつかまゆる」
つかま・う つかまふ【掴・捕・捉】
〘他ハ下二〙 ⇒つかまえる(掴)
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