掻越(読み)かいこす

精選版 日本国語大辞典 「掻越」の意味・読み・例文・類語

かい‐こ・す【掻越】

〘他サ四〙 (「かきこす(掻越)」の変化した語) うしろに垂れている髪を、肩越しや、脇から前へ振って出す。
※宇津保(970‐999頃)国譲中「御ぐしのいと長げなりしを、かいこして見給へりしかば」

かき‐こ・す【掻越】

〘他サ四〙 うしろのほうへ垂れた髪を、肩や脇などから前のほうへ振りやる。かいこす。
※枕(10C終)二七三「頸よりかみをかきこし給へりしがあたらし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android