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擂り鉢の松

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

擂り鉢の松

白隠禅師が松蔭寺の住職を務めていた江戸時代中期、岡山藩池田家三代・継政が参勤交代の際に寺を訪れ、禅師と対談。帰り際に「何か望みのものはありませんか」と聞くと、禅師は「すり鉢が壊れてしまったので一つ送ってください」と所望。池田侯はその高潔さに感心し、馬3頭分の備前焼のすり鉢を贈ったと寺伝に伝わる。禅師はその一つを、台風で折れてしまった庭の松が腐らないよう、幹の裂け目にかぶせて保護し、大事に育てた。すり鉢は地上20メートルほどのところにかかっていたが、200年以上落ちることなく、人々は「白隠さんの心がこもっているから落ちないのだ」とうわさしたと伝わる。

(2010-05-26 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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