擂潰・磨潰(読み)すりつぶす

精選版 日本国語大辞典 「擂潰・磨潰」の意味・読み・例文・類語

すり‐つぶ・す【擂潰・磨潰】

〘他サ五(四)〙
① すって細かくする。すって細かく砕く。
四河入海(17C前)八「陽候の海神が、石の廉角(かどすみ)を殺(そいで)、すりつぶいて円(まるう)なすぞ」
② すって形をそこなう。すってなくす。
※米沢本沙石集(1283)一「或は地蔵の頭にて蓼を摩りなんどしけり〈略〉隣の家の地蔵は、已に目の許まで、すりつぶしたるぞやと云けり」
③ 事業に失敗したり、放蕩したりして財産を使い果たす。財産をへたに使ってなくす。また、激しい労働などで体をだめにする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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