擦寄・摺寄(読み)すりよる

精選版 日本国語大辞典 「擦寄・摺寄」の意味・読み・例文・類語

すり‐よ・る【擦寄・摺寄】

〘自ラ五(四)〙
① すれるほどに近くへ行く。すぐ近くに寄る。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)中「容態(やうだい)見たしといはんとせしが、ぶあしらひ成気をかねて、詞をとどめ折を待共にすり寄聞ゐたり」
② いざって近づく。にじり寄る。はって近くへ行く。
※玉塵抄(1563)三六文帝のひたものすりより賈がいた前之にしりよりによられたぞ」
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝一一「『サア殿様スッパリと御願ひ申ます、お手打になさいまし』と摺(ス)り寄ると」

すり‐よ・せる【擦寄・摺寄】

〘他サ下一〙 すりつけるほどに近くへ持って行く。
人情本・清談峯初花(1819‐21)後「心にあらぬ追従軽薄して、〈略〉頓(やが)て詞の序にひざすりよせて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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