散・粗(読み)あらける

精選版 日本国語大辞典「散・粗」の解説

あら・ける【散・粗】

(「粗(あら)」を動詞に活用させたもの)
[1] 〘自カ下一〙 あら・く 〘自カ下
① 離れ離れになる。散り散りになる。ばらばらになる。
書紀(720)舒明九年三月(図書寮本訓)「是に、散(アラケ)たる卒(いくさ)更に聚る」
平家(13C前)五「楚章華(しゃうくゎ)の台をたてて黎民あらけ、秦阿房の殿をおこして、天下みだる」
② へだたりがある。相違する。
※当世花詞粋仙人(1832)「大ぶんちがふと云を、あらく」
[2] 〘他カ下一〙 あら・く 〘他カ下二〙
① 道や場所をあける。また、家をあける、留守にする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 間を離す。間隔をおく。ばらばらにする。
※真如観(鎌倉初)「犬のうな毛をいからかし、かにの大づめを、あらけぬるが如し」
浄瑠璃・天鼓(1701頃)二「そこらはをのさま機転をきかし、間(あひ)をあらけて寝てくだんせ」
③ 火、灰などを掻き広げる。
※雑俳・をだまき集(1830‐43)中「うけ出し女房、あらけなされと火ばし投(ほ)る」

あら・く【散・粗】

[1] 〘自カ下二〙 ⇒あらける(散)(一)
[2] 〘他カ下二〙 ⇒あらける(散)(二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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