精選版 日本国語大辞典 「散切・斬切・残切」の意味・読み・例文・類語
ざん‐ぎり【散切・斬切・残切】
〘名〙
② 頭髪を①にされていたところから江戸時代、囚人を扱った非人。
※浮世草子・風俗遊仙窟(1744)三「辻々のざんぎりの品玉同意に心得、人の目をさまさせんと、驕らるる心より闘諍起り、確執に及ぶ」
③ 江戸吉原の私刑の一つ。客がなじみの遊女に無断で他の遊女と遊興した時、なじみの遊女たちがその客の髪を切り落とすこと。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一四中「ざんぎりにしなとぞろぞろ上さうり」
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