斎藤 十一(読み)サイトウ ジュウイチ

20世紀日本人名事典 「斎藤 十一」の解説

斎藤 十一
サイトウ ジュウイチ

昭和・平成期の編集者 元・新潮社専務。



生年
大正3(1914)年2月11日

没年
平成12(2000)年12月28日

出生地
北海道忍路郡塩谷村(現・小樽市)

出身地
東京

学歴〔年〕
早稲田大学理工学部中退

経歴
大学時代、新潮創業者である佐藤義亮の孫・亮一(のち新潮社会長)の家庭教師をつとめる。昭和10年新潮社に入社。19年専務、21年雑誌「新潮」編集長兼取締役。編集者として小林秀雄大岡昇平太宰治、井伏鱒二らの純文学作家から松本清張五味康祐柴田錬三郎、山口瞳ら大衆作家まで多くの作家を発掘。文芸誌「新潮」を軌道に乗せ、「芸術新潮」、31年には出版社系初の週刊誌「週刊新潮」を創刊。また、56年出版社初の写真週刊誌「FOCUS」を立ち上げ、写真週刊誌ブームに火をつけるなど新潮社の実力者として君臨した。同年専務。平成元年取締役相談役、9年顧問に退く。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android