斑・駁・駮(読み)ぶち

精選版 日本国語大辞典 「斑・駁・駮」の意味・読み・例文・類語

ぶち【斑・駁・駮】

〘名〙 (古くは「ふち」か)
① (形動) 種々の色が交じっていること。動物の毛並みが、いろいろの色であること。まだらであること。また、そのさまや、そのもの。〔名語記(1275)〕
② 特に、毛色の交じりあっている犬をいう。まだらの犬。ぶちいぬ。
滑稽本・早変胸機関(1810)「おみつどのもその雪花菜をぶちに食はせたり」
③ (「ぶちの猫」から「猫ばばをきめること」の意にかけて) 本来他の者の所有となるべきものを知らん顔をして自分のものにしてしまう。
※歌舞伎・富士三升扇曾我(生立曾我)(1866)序幕「犬坊様だから、褒美はぶちだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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