新ウィーン楽派(読み)しんうぃーんがくは

世界大百科事典(旧版)内の新ウィーン楽派の言及

【アバンギャルド】より

前衛劇前衛写真【針生 一郎】
【音楽】
 20世紀の作曲界の状況は,18,19世紀を支配した〈調性〉と〈機能和声〉に立脚した共通の言語の内部からの崩壊とともに,多くの異なる技法と様式によるアバンギャルドの出現を準備した。その代表は〈無調〉と〈十二音技法〉の実践者であるシェーンベルク,ベルク,ウェーベルンの〈新ウィーン楽派〉,強烈なリズム表現や〈複調〉を使用したストラビンスキー,音楽はなにげないものであるべきだと〈家具の音楽〉を主張したサティらがその第1世代である。しかし音楽においてアバンギャルドの語が一般化したのは第2次世界大戦後のことであり,その主流は1946年に始まり,〈ミュジック・セリエル〉を主張したブーレーズ,シュトックハウゼンなどの〈ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習〉から国際的にデビューした作曲家たちであり,またそのアンチ・テーゼとなったアメリカのケージを中心とする〈偶然性の音楽〉の一派であった。…

【ウィーン楽派】より

…(1)狭義にはおよそ1730‐80年の前古典派の時代を指すが,盛期古典派(ウィーン古典派とも呼び,下限は1830年ころ)を含める場合もある。(2)1903‐11年の〈新ウィーン楽派〉を指す。 〈ウィーン楽派〉という呼称はすでに1780年代中ごろの文献に認められるが,音楽史上の様式概念として確立されたのは20世紀初頭のオーストリア音楽学者によってである。…

※「新ウィーン楽派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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