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新型ディーゼルエンジンの開発 しんがたでぃーぜるえんじんのかいはつ

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知恵蔵2015の解説

新型ディーゼルエンジンの開発

ディーゼルエンジンの乗用車は欧州メーカーが得意とする分野であった。日本メーカーのディーゼルエンジンの本格的開発プロジェクトは1997年に始まった。日本メーカーはまず研究の方向性を絞り、得意な燃費の向上を徹底して追究する道を選んだ。99年、本格開発のディーゼルエンジンを積んだ小型車の燃費は1リットル当たり30キロメートルに達し、静かで走りも良かった。開発は「2004年排気量2000ccのクラス」に照準を合わせた。このクラスは欧州乗用車市場の最激戦区であるが、「この領域でトップ」を狙った。欧州でディーゼル比率が急上昇し、欧州でのシェアを上げるにはディーゼルの開発に力を入れる必要があったためである。日本メーカーはガソリンエンジンと同等の基準をディーゼルエンジンに据えた。静けさと、高速でもパワーが持続するトルク特性がそれである。 次に目指したのは世界一である。完全なガソリン車市場である米国への挑戦、世界で最も厳しい米カリフォルニア州の2009年排ガス規制対応である。これはNOx(窒素酸化物)の排出量を日本の規制の3分の1に削減するものである。日本メーカーは、消費者が定期的に補充しなければならない尿素の技術を使わず、既存の触媒でNOxを分解する試験を繰り返し、06年9月に米国排ガス規制をクリアする次世代クリーン・ディーゼルエンジンの開発にめどをつけた。

(大鹿隆 東京大学ものづくり経営研究センター特任教授 / 藤本隆宏 東京大学大学院教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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