名目貨幣(読み)メイモクカヘイ

デジタル大辞泉 「名目貨幣」の意味・読み・例文・類語

めいもく‐かへい〔‐クワヘイ〕【名目貨幣】

貨幣の素材価値とは無関係に、法律などによって表示してある額面価値で通用する貨幣。紙幣銀行券補助貨幣など。

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精選版 日本国語大辞典 「名目貨幣」の意味・読み・例文・類語

めいもく‐かへい ‥クヮヘイ【名目貨幣】

〘名〙 そのものの実質的価値とは関係なく、表示された価格で通用する貨幣。紙幣・銀行券・補助貨幣など。本位貨幣に対していう。〔現代術語辞典(1931)〕

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百科事典マイペディア 「名目貨幣」の意味・わかりやすい解説

名目貨幣【めいもくかへい】

それ自身商品価値をもたず,法律の強制によって流通する政府紙幣や不換銀行券,また信用に基づいて流通する信用貨幣をいう。それに対し,一般的な使用価値交換価値をもった金,銀などの貨幣を実物貨幣(実体貨幣)という。→名目主義

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世界大百科事典(旧版)内の名目貨幣の言及

【紙幣】より

…こうして鋳貨が広く流通し,やがて信用制度も発達してくると,国家が発行する紙幣や,信用のある銀行が発行する銀行券が,素材価値を離れてその表示する価値(額面価値)のものとして国民に受け入れられ流通することになった。つまり,貨幣の形態が実体貨幣から名目貨幣へと発達し,広義の紙幣の生成をみるにいたった。
[政府紙幣]
 さて紙幣を狭義に政府紙幣に限ると,それはおもに財政の赤字を補うために発行されたものであり,この点,後述のように銀行の与信活動の見返りに発行される銀行券と基本的に異なる。…

※「名目貨幣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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