日本大百科全書(ニッポニカ) 「新庄(村)」の意味・わかりやすい解説
新庄(村)
しんじょう
岡山県北西部、真庭(まにわ)郡の村。中国山地上の山村で、旭(あさひ)川支流の新庄川流域にある。谷底の水田のほかは村域の91%を山林が占め、林業が盛んである。とくに村有林による村財政は豊かで、1956年(昭和31)全国で2番目に敬老年金制度を導入した。古くはたたら製鉄が行われ、また和牛の新庄牛の飼育で知られた。国道181号は四十曲(しじゅうまがり)峠をトンネルで抜けて鳥取県に通じる。このルートはかつての出雲往来(いずもおうらい)で、新庄は宿場町として栄え、いまもそのおもかげを残している。面積は67.11平方キロメートル、人口813(2020)。
[由比浜省吾]
『『新庄村史』全2冊(1966、1971・新庄村)』
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