新潮社[株](読み)しんちょうしゃ

百科事典マイペディア 「新潮社[株]」の意味・わかりやすい解説

新潮社[株]【しんちょうしゃ】

1904年佐藤義亮が創立した文芸出版の老舗。同年創刊の雑誌《新潮》を中心に,新人作家の育成や外国文学の紹介に貢献。大正〜昭和初期にかけて雑誌《文章倶楽部》《文学時代》などのほか,円本《世界文学全集》,また《日本文学大辞典》などを刊行。1914年創刊の〈新潮文庫〉は〈岩波文庫〉と並ぶ日本の代表的な文庫に成長した。第2次大戦後は1950年《芸術新潮》を創刊,1956年《週刊新潮》によって週刊誌ブームの先鞭をつけ,1981年には《フォーカス》を発刊し,新しいスタイルの写真週刊誌の先駆けとなった(2001年休刊)。書籍分野でも文芸書を中心に〈新潮選書〉〈新潮新書〉など多彩な活動を展開している。近年,印刷物以外のカセット本,ビデオ,CD-ROMにも力を注ぐ。2011年資本金1億5000万円。
→関連項目出版デジタル機構渡辺淳一

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