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新生「カンボジア王国」 しんせいかんぼじあおうこくKingdom of Cambodia

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新生「カンボジア王国」

カンボジア内戦が泥沼化したのは、人民革命党(ヘン・サムリン)政権が承認されるべきだとするベトナムと、ポル・ポト派による反越闘争を支援する中国、及び「カンボジア問題」の政治的解決を模索しつつポル・ポト政権を承認するASEAN諸国のせめぎあいが続き、国内問題が国際化したためである。パリ和平協定(1991年10月)以後、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC:United Nations Transitional Authority in Cambodia)監視下で総選挙を実施することで、国際社会は「カンボジア問題」の「国内化」を試みたが、実効支配を敷く人民党(人民革命党が改名)がシアヌーク派のフンシンペック党に苦戦するなど不安定な政治状況が続いた。しかし、ポル・ポト派が次々投降し軍事的脅威でなくなり、98年総選挙で人民党のフン・センを首相とする連立政権が成立したことで政治的な安定をみた。98年末には国連に復帰、99年4月には念願のASEAN正式加盟も果たした。内政面では、人民党と他党との潜在的反目、行政の非効率、地雷撤去の遅れなど、課題も多い。2003年7月の下院選で人民党が第一党を維持。だが、ラナリット党首の王党派フンシンペック党との連立をめぐるポスト争いなどで組閣が難航。04年7月、閣僚職の大幅増加で王党派を懐柔し、フン・センの首相再任で連立内閣が発足、混迷を脱した。06年1月には初の上院選が行われ、フン・セン派が圧勝した。

(片山裕 神戸大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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