世界大百科事典(旧版)内の新経済政策(アメリカ)の言及
【アメリカ合衆国】より
…また同時にこの時期は,アメリカ経済が国際収支の悪化とドル危機,あるいはベトナム戦争によるインフレーションなどの困難な諸問題をかかえこんだ時期でもある。ケネディ以来,各政権はそれらの諸問題に対処し,ドル防衛策や物価対策を講じたがあまり効を奏せず,ついに71年,ニクソン大統領は金とドルの交換停止を宣言し,同時に強制的な賃金,物価の統制をふくむ〈新経済政策〉を発表した。しかしそれにもかかわらず,60年代後半後に定着したインフレ体質は容易に改善されないばかりか,これまで経済成長を支えてきた生産性の上昇速度すらも鈍化し始めたことが原因して,その後もアメリカ経済の相対的地位の低下が継続した。…
※「新経済政策(アメリカ)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」