方略(読み)ほうりゃく

精選版 日本国語大辞典 「方略」の意味・読み・例文・類語

ほう‐りゃく ハウ‥【方略】

〘名〙
① はかりごと。てだて。方策計略
※廬山寺文書‐天祿三年(972)五月三日・天台座主良源遺告「又従中宮賜作料米百斛許、此外材木及作料私廻方略勤仕」
史記抄(1477)九「云ことに方略なる事が多ぞ」 〔史記‐封禅書〕
令制の官人登用試験制度で、最高の資格を得るための科目。人生・社会の諸問題からの出題二問に漢文で答えるもの。令制では秀才科の試験科目とされ、平安時代以降は紀伝道の最終試験として、文章得業生(もんじょうとくごうしょう)または方略の宣旨を受けた者に受験が認められた。
令集解(701)考課「方略。謂无端大事也」

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デジタル大辞泉 「方略」の意味・読み・例文・類語

ほう‐りゃく〔ハウ‐〕【方略】

はかりごと。計略。また、手だて。
古代の官吏登用試験の科目。律令制では秀才科の試験科目とされ、平安時代以後は、紀伝道の最終試験。

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普及版 字通 「方略」の読み・字形・画数・意味

【方略】ほうりやく

手段

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