日本維新の会(2016―)(読み)にっぽんいしんのかい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本維新の会(2016―)
にっぽんいしんのかい

日本の政党。2015年(平成27)11月に「おおさか維新の会」として結党し、2016年8月に現党名になった。略称は維新。地方分権、統治機構改革を軸に日本再生を掲げる保守政党である。地方分権では道州制導入や大阪都構想、統治機構改革では首相公選制や一院制の導入を提唱。教育完全無償化、統治機構改革、憲法裁判所設置のため積極的に憲法改正を主張している。民進党や共産党などとの野党共闘にはくみせず、安全保障関連法制やIR推進法(カジノ法)などでは自由民主党・公明党の政策に同調する場合がある。党本部は大阪市にあり、日本の国政政党で唯一東京以外に本部を置く。代表は大阪府知事の松井一郎(1964― )で、共同代表を参議院議員の片山虎之助(1935― )が務める。2018年2月時点で、所属国会議員は22人(衆院11人、参院11人)。なお「日本維新の会」は、「大阪維新の会」を改称した2012年9月から「維新の党」結党の2014年9月までにも存在した。
 2010年、大阪府知事であった橋下徹(はしもととおる)(1969― )が創設した地域政党「大阪維新の会」が母体。石原慎太郎が代表を務めた「太陽の党」などと合流し国政政党になったが、憲法改正や野党再編をめぐる考え方の対立で、2014年に石原グループが「次世代の党」をつくって分裂。さらに2015年に松野頼久(1960― )らのグループと袂(たもと)を分かち、同年11月に「おおさか維新の会」を設立した。設立時の所属国会議員は19人。初代代表は大阪市長であった橋下がついたが、同年12月に橋下が政界を引退し、松井が代表に就任。2016年の参議院選挙では7議席(非改選とあわせて12議席)を獲得、参院で法案提出が単独で可能な政党となった。選挙後、党勢を全国に伸ばすため日本維新の会に党名を変更。2017年の衆院選を控え、東京都知事の小池百合子(1952― )を中心とする希望の党との共闘を模索したが、互いの地盤である大阪と東京で相互に候補者を立てないとする部分選挙協力にとどまり、希望の党人気の失速もあって、11議席(公示前14議席)しか獲得できずに敗北した。[矢野 武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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