日産ディーゼル コンドル

日本の自動車技術240選 の解説

日産ディーゼル コンドル

この「コンドルCNGトラックは、CNG車に対する新長期排出ガス規制とも言える新たな「圧縮天然ガス自動車の排出ガス技術指針」の基準値を余裕をもってクリアし、環境性能を大幅に向上させただけでなく、エンジン改良と排気量アップにより、低速トルク・排気ブレーキ性能も向上させた。環境性能については、エンジンの改良を行い、リーンバーン(希薄燃焼方式からストイキ(理論混合比)燃焼方式への変更、三元触媒内蔵型マフラーの装備により、NOxを0.5g/kWh以下とした。 この数字は世界で最も厳しいディーゼル車排出ガス規制である新長期排出ガス規制値レベルと比較して、NOxは75%以上削減となる。また、CNGトラックはPMをほとんど排出しないため、NOx・PMについては、ディーゼルポスト新長期規制案レベルをクリアしている。保管場所
製作(製造)年1996
製作者(社)日産ディーゼル工業
資料の種類量産品
現状販売中
車名コンドル CNG中型トラック
モデル名NE-MK2B1HN
会社名日産ディーゼル工業㈱
製作開始年1996
設計者日産ディーゼル工業㈱
車種・用途トラック
実車所在/模型実車
スタイルキャブオーバー
ドア数2ドア
乗員2名
車両重量3990Kg
車両総重量7900Kg
エピソード・話題性・1996年に国内で初めて発売したCNG中型トラックである(国内初の型式取得CNG中型車)。・希薄燃焼方式により、触媒無しでNOxは当時の長期規制目標値の1/2以下を達成。・2006年現在の販売車両は上記の後継車両で、理論混合比燃焼+三元触媒によりNOxは新長期規制値の1/4以下を達成している。・日産ディーゼルは中型車を含むCNG普通トラッククラスでは1999年より7年連続でトップシェア                              
構造キャブオーバー
バンパー有り
ステップ有り
全長7985mm
全幅2230mm
全高2445mm
タイヤサイズ゙225/80R17.5-14PRLT
特徴圧縮天然ガス用鋼製容器
フレーム梯子型、箱型断面
前軸逆エリオット型 Iビーム断面
後軸全浮動軸管式
軸距4530mm
前トレッドx後トレッド1775×1675mm
ステアリングインテグラル式パワーステアリング
主ブレーキ空気油圧複合式
駐車ブレーキ機械式推進軸制動内部拡張型
原動機名FU6(CNG)
冷却/気筒配列水冷式/直列6気筒
弁機構頭上弁式
気化器ガスミキサー方式
内径x行程108×126
排気量6.925L
最高出力/回転数132kw/2800rpm
最大トルク/回転数539Nm/1000rpm
排気浄化CNG希薄燃焼方式
過給機
可変システム
燃料タンク容量360?(72Nm3)
特徴CNG車で国内初となる排気ブレーキ塔載
ハイブリッドシステム形式なし
変速機OD6段、2~6速シンクロメッシュ式
参考文献原田ほか「圧縮天然ガス中型トラックの開発」自動車技術 Vol.49,No.9,1995

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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