日置川(川)(読み)ひきがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日置川(川)」の意味・わかりやすい解説

日置川(川)
ひきがわ

和歌山県南部の西牟婁(にしむろ)郡と田辺(たなべ)市を流れる川。果無(はてなし)山脈安堵山(あんどさん)(1184メートル)に発し、西南流して白浜(しらはま)町日置で太平洋に注ぐ。延長57キロメートル、流域面積370平方キロメートル。日置三郎の別称がある。かつては木材の筏(いかだ)流しや平田舟による物資運送が行われていたが、1957年(昭和32)殿山(とのやま)ダム(合川(ごうかわ)ダム)が完成して流送はなくなった。流域は茶の栽培が行われ、アユの釣り場としても知られる。中流大塔日置川県立自然公園となっている。

[小池洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android