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旧和賀中央農協の巨額不正融資をめぐる経緯

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

旧和賀中央農協の巨額不正融資をめぐる経緯

旧和賀中央農協の不正融資は、北上市農協との合併を控えた04年10月、旧和賀中央農協の経営が悪化する形で表面化した。同農協の貸し付けが実行された98〜04年にかけての貯金総額は150億〜170億円、貸付金総額は80億〜100億円。県内では下位の規模だった同農協は、12億円を上回る不正融資によって経営破綻(はたん)の寸前まで追い込まれた。当時の照井幸喜組合長と高橋盛理事は04年8月、財務悪化の責任をとり辞任。その後を引き継いだ菊池慶幸組合長が農協内部に調査検討委員会を設置し、真相解明と責任の明確化に取り組んだ。その結果、不正融資が執と明るみに出て、農協は05年3月、照井前組合長と高橋前理事を相手取り2億円の損害賠償を求める訴訟を盛岡地裁に起こし、その後、請求額を8億4680万円に積み増しした。一方、両農協による合併は、当初の対等合併から北上市農協による吸収合併という曲折をたどり、予定から半年延期されて05年9月1日に実現した。この間、同農協の破綻を防ぐため、県農協中央会が中心になり、県内JAグループから計約20億円の資金を贈与するという異例の救済策をとった。

(2007-07-28 朝日新聞 朝刊 岩手全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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