日本大百科全書(ニッポニカ) 「早川(町)」の意味・わかりやすい解説
早川(町)
はやかわ
山梨県南西部、南巨摩郡(みなみこまぐん)にある町。富士川の支流早川の流域を占め、面積は町・村では県で最大(369.96平方キロメートル)だが、その90%が山林である。1956年(昭和31)本建(もとだて)、五箇(ごか)、硯島(すずりじま)、都川(みやこがわ)、三里(みさと)、西山の6村が合併して町制改称。古くは金山があって栄えた地区もあり、昭和30年代までは農林業も盛んであった。その後、早川を利用した水力発電所を建設、山岳・渓谷美と奈良田温泉(ならだおんせん)、西山温泉、白根(しらね)三山、身延(みのぶ)山奥の院のある七面山(しちめんざん)などがあり、観光地化が進んでいる。雨畑硯(あめはたすずり)が特産品である。人口1098(2020)。
[横田忠夫]
『『早川町誌』(1980・早川町)』
[補完資料] |