精選版 日本国語大辞典 「早船・舸」の意味・読み・例文・類語
はや‐ふね【早船・舸】
〘名〙 (「はやぶね」とも)
② 平安・鎌倉時代の軽快な戦闘用の船。船尾が高く反り上がっているので高尾船ともいう。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
③ 中世末期から近世へかけての水軍で主用された関船の別称。水切りのよい細長い船型に多数の櫓を立て、快速を特徴とする軍船で、近世では四〇梃立以下を小早と呼び、それ以上を関船または早船と呼び、矢倉廻りの艤装に相違がある。
※信長公記(1598)八「早舟にめされ、坂本に至って御渡海」
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