旭川[市](読み)あさひかわ

百科事典マイペディア 「旭川[市]」の意味・わかりやすい解説

旭川[市]【あさひかわ】

北海道中央部の市。1922年市制。上川総合振興局所在地。石狩川上流部の上川盆地と周辺山地を占め,内陸盆地のため夏は30℃以上,冬は−20℃以下となることもある。函館宗谷,石北の3本線と富良野(ふらの)線,道央自動車道が通じる。1891年永山,翌年東旭川に屯田兵村ができ,以後盆地の開拓が進み,市はその中心地,また第7師団の所在地として発展。第2次大戦後は内陸部の経済充実に伴い,その中心として札幌に次ぐ北海道第2の人口の都市となる。合板,建築材料,家具,パルプ焼酎(しょうちゅう),清酒,みそ,醤油など軽工業が盛ん。市街地は整然と区画されている。市街周辺は上川百万石といわれる水田地帯で,北海道では最も収量が安定している。陸上自衛隊駐屯地。西端に神居古潭(かむいこたん),東部には旭山動物園がある。旭川空港は市の南東隣の東神楽(ひがしかぐら)町にある。747.66km2。34万7095人(2010)。
→関連項目旭川医科大学神楽上川[支庁]上川盆地北海道教育大学

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