日本大百科全書(ニッポニカ) 「春日(愛知県)」の意味・わかりやすい解説
春日(愛知県)
はるひ
愛知県北西部、西春日井郡(にしかすがいぐん)にあった旧町名(春日町(ちょう))。現在は清須(きよす)市の北部を占める地域。旧春日町は1990年(平成2)町制施行。2009年(平成21)清須市に編入。中央部を五条川が貫流する。自然堤防の微高地は根菜類の適地で江戸時代から宮重(みやしげ)大根の特産地であったが消滅し、宮重大根発祥の記念碑が残る。現在はホウレンソウ、ニンジン、エダマメなどの野菜栽培が盛ん。名岐(めいぎ)バイパス(国道22号)、名古屋高速道路一宮線が通じ、清洲(きよす)東インターチェンジで名古屋第二環状自動車道と接続するなど、交通の要所となり、工業化、住宅化が激しい。弥生(やよい)時代の竹村貝塚、寅(とら)ヶ島遺跡がある。五条川堤のサクラ並木は有名。
[伊藤郷平]
『『春日村史』(1961・春日村)』