普及版 字通 「晋(漢字)」の読み・字形・画数・意味
晋
人名用漢字 10画
(旧字)晉
10画
(異体字)
16画
[字訓] や・すすむ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
旧字は晉に作り、その初文は。(じつ)は鏃(やじり)、その鋳型の形。曰(えつ)は鋳こみの流し口。ここから流しこんで鏃を作るので、晉は(せん)の初文。はその形声の字である。〔説文〕七上に「むなり。日出でて物む。日に從ひ、に從ふ」と会意に解し、また「易に曰く、、地上に出づるはなり」と〔易、晋、象伝〕の文を引く。晉・(進)は畳韻の訓。金文の〔師湯父鼎(しとうほてい)〕の賜与中に「矢(しせん)」とあるのは矢の意。〔儀礼、大射儀、注〕に「古、を晉と爲す」とするが、晉がその初文である。晉の訓義は〔易、晋〕の卦義から出ている。
[訓義]
1. や、やじり、やじりの鋳型の形、のちを用いる。
2. 進と通じ、すすむ。
3. (そん)と通じ、いしづき。
4. (しん)と通じ、さしはさむ。
5. 国名。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕晉 ススム・ウレフ・オサフ
[声系]
〔説文〕に晉声として・縉など四字を収める。十二下は「滅なり」、また縉十三上は「帛の赤色なるものなり」とあり、は武器として、縉はその色と関係があるようである。
[語系]
晉・tzienは同声。・翦tzianは声義近く、みな矢に関する字。また・・shienには衆多の意がある。晉は鏃、鏃にまた衆多の意がある。
[熟語]
晋囲▶・晋育▶・晋謁▶・晋階▶・晋級▶・晋見▶・晋如▶・晋升▶・晋紳▶・晋接▶・晋秩▶・晋呈▶・晋封▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報