書司・図書寮(読み)ふんのつかさ

精選版 日本国語大辞典 「書司・図書寮」の意味・読み・例文・類語

ふん‐の‐つかさ【書司・図書寮】

〘名〙 (「ふむのつかさ」とも表記)
① (図書寮) 国家書籍修史書写などをつかさどる所。ふみのつかさ。ずしょりょう。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
② (書司) 後宮十二司の一つ。後宮の書籍・楽器などをつかさどる所。また、そこの女官。ふみのつかさ。
源氏(1001‐14頃)藤裏葉「うへの御あそびはじまりて、ふんのつかさの御ことどもめす」
③ (②の女官が和琴をつかさどるところからいう) 和琴の異称
※源氏(1001‐14頃)常夏「御ぜむの御あそびにも、まづふむのつかさをめすは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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