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書店のポイントサービス しょてんのぽいんとさーびす

知恵蔵の解説

書店のポイントサービス

小売店が購入金額の数%をカードなどにためて顧客に還元するポイントサービスが、再販制度下の出版市場においても大手書店を中心に増えてきた。出版業界では、書店のポイントサービスが再販契約違反の値引き行為なのか、景品表示法上の景品類(出版物小売業公正取引規約では、複数回取引の景品類提供は取引額の2%まで、景品提供ができる期間は年2回90日)なのか議論が沸騰。公正取引委員会の見解は「景品類ではなく値引き」。値引き行為であるなら再販契約違反になると、中小書店や出版再販研究委員会(日本書籍出版協会日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会で構成)などが問題視し、大手出版社などがポイントカード制の中止を書店に求めたところ公取委は「書店の自主的な判断により長期にわたり反復して来店する顧客に対してポイントサービスを行うことは、消費者利益に資するもので、通常の値引きとは異なる」とし、ポイントカード制を実施する書店に出版社らがその取り組みを制限する行為について「消費者利益の確保の観点から問題である」との見解を公表した。

(村上信明 出版流通ライター / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報