精選版 日本国語大辞典 「書替・書換」の意味・読み・例文・類語
かき‐か・える ‥かへる【書替・書換】
〘他ア下一(ハ下一)〙 かきか・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した)
① 書きそこなったものを書き改める。書き直す。
※源氏(1001‐14頃)横笛「かきかへ給へりける紙の」
※源氏(1001‐14頃)夕顔「御たたう紙に、いたうあらぬさまにかきかへ給ひて」
③ 他の通用できる文字を用いて書く。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇「士字事字通ずるほどにかきかへたぞ」
かき‐かえ ‥かへ【書替・書換】
〘名〙
① 書き改めること。書き直すこと。
② 他の通用できる文字で書くこと。
※文明本節用集(室町中)「燕居〈略〉燕ハ宴ノ書換(カキカヱ)也」
③ 効力を失った証書などのかわりに、それと同じ効力をもつ証書などを新しく作成すること。また、権利人の名義を変えること。「運転免許証の書き替え」
※随筆・当世武野俗談(1757)大口八兵衛「酒宴遊興に〈略〉書替御蔵口をも今日をいつと知らぬ日の尽しをるはと」
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉四「借る人に証文を書かせる、書替(カキカヘ)をさせる」
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