精選版 日本国語大辞典 「最・甚」の意味・読み・例文・類語
いと【最・甚】
〘副〙
① 程度のはなはだしいさま。
(イ) 肯定表現、または肯定的な気持で用いる。とても。たいへん。非常に。
(ロ) 否定表現、または否定的な気持で用いる。あまり(…ではない)。それほど(…ではない)。
(イ) 肯定表現、または肯定的な気持で用いる。ほんとうに。まったく。
※源氏(1001‐14頃)桐壺「いとかうきびはなる程は、あげおとりや、と疑はしく思されつるを」
(ロ) 否定表現、または否定的な気持で用いる。あまりにも。(たださえ…なのに)いよいよ。まさか(…までのことはあるまい)。
※万葉(8C後)四・七八六「春の雨はいやしきふるに梅の花いまだ咲かなく伊等(イト)若みかも」
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