月寒(つきさむ)(読み)つきさむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「月寒(つきさむ)」の意味・わかりやすい解説

月寒(つきさむ)
つきさむ

札幌市豊平区(とよひらく)の一地区。1961年(昭和36)札幌市と合併した旧豊平町の中心地区。明治初年に盛岡農民が入植し、その後第七師団第二五連隊が置かれた。国道36号に沿う台地には商店街が形成されて市南東部の繁華街となっている。反面月寒川沿いの月寒公園や、動物衛生研究所(北海道支所)など、広い緑地も残されている。なお月寒を「つきさっぷ」と読むのはアイヌ語のチキシャフ小川)に拠(よ)り、国鉄(現、JR)千歳(ちとせ)線の駅は月寒駅(つきさっぷえき)(1973年廃止)と称した。

[奈良部理]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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