月行事・月行持・月行司(読み)つきぎょうじ

精選版 日本国語大辞典 「月行事・月行持・月行司」の意味・読み・例文・類語

つき‐ぎょうじ ‥ギャウジ【月行事・月行持・月行司】

〘名〙
江戸時代、江戸・大坂などで、月々交替して名主または町年寄を補佐して町内の事務を処理したもの。江戸では名主をおかない月行事持の町もあった。
慶長見聞集(1614)二「此町に月行事はなきか」
狂言記・腹不立(1660)「少談合する事がござるほどに、月行事をよびいだしませう」
商人職人組合などの世話役として、毎月交替で事務を処理したもの。
御触書寛保集成‐三六・享保六年(1721)一一月「一諸商人諸職人組合相極め、月行事相定」
③ 江戸時代、宿駅役人の一つ。帳付(ちょうつけ)の下に位し、問屋場の事務をつかさどったもの。馬さし。〔民間省要(1721)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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