月読尊・月読命・月夜見命(読み)つくよみのみこと

精選版 日本国語大辞典 の解説

つくよみ‐の‐みこと【月読尊・月読命・月夜見命】

月の神。月齢の神。「古事記」と「書紀‐一書第六」では、伊邪那岐命のみそぎの際生まれたと伝え、「書紀」本文では伊邪那岐命・伊邪那美命の間の子と伝える。天照大神素戔嗚尊とともに世界を分治した三神の一つ。元来は「月を読む」すなわち月齢を数える義(「よみ」の「よ」は乙類の仮名表記)であったが、のちに「月夜神霊」すなわち月の神の義(「つくよ」の「よ」は甲類の仮名表記。「み」は神霊の意)となり、ヨの甲類の音はユと交替しやすいために「つくゆみ=月弓」の語形にも変化した。つきよみのみこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android