有毒動物による咬刺傷(毒蛇、ハチ)

内科学 第10版 の解説

有毒動物による咬刺傷(毒蛇、ハチ)(中毒)

 日本における有毒動物による咬刺傷としては,毒蛇咬傷マムシハブヤマカガシ),魚刺傷(オコゼ,ゴンズイなど),刺胞動物による刺傷(クラゲ,イソギンチャク),ハチ刺傷,毒グモ咬傷(セアカゴケグモ,ハイイロゴケグモなど)がある.これらの咬刺傷は,中毒学では,動植物の毒による障害という意味で,フグ中毒などと同様に自然毒による中毒に分類されている.[岩崎泰昌]
■文献
岩崎泰昌,大谷美奈子:自然毒.中毒学—基礎・臨床・社会医学—(荒木俊一編),pp176-181,朝倉書店,東京,2002.上條吉人:臨床中毒学(相馬一亥監修),pp498-506,医学書院,東京,2009.堺 淳:ヘビ.中毒症のすべて(黒川 顕編),pp252-257,永井書店,東京,2006.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android